千葉支部

「下田歌子と家政学」についての感想

平田初子 (昭和50年大被卒 / 実践桜会千葉支部)

約一年前の千葉支部誕生会に、実践女子大学学長、飯塚幸子先生の「一世紀先を読んだ下田歌子の女子教育」という講演会に出席させていただきました。今回は、「下田歌子と家政学」という、さらに興味深いお話で本当に感動いたしました。

資料画像 - 2004年度千葉支部主催・飯塚学長講演会 飯塚先生は、お忙しい中、たくさんの資料を用意してくださり、それを見ながらの説明でとても解りやすかったです。下田歌子先生が女子教育の為に、いろいろな分野で一生懸命されていた事を、飯塚先生のエネルギーあふれるお話を通して、体の中に染み込んでいくような気がいたしました。

下田歌子先生は、今回のお話で家政学にも力を注いでいらして、日本初の家政学の本として、家事教科用の特色を備えた教科書を出版されました。「家事を処理するにも、家政の知識を教える必要がある。」との目的で、目次の中には、いろいろな項目がありました。その中でも、「家内衛生」「避難」といった項目を詳しく説明してくださり、それらは、現在の生活に通じるものが、たくさんありました。中国へも、家政学を通して、多大なる影響を与えていたことが解りました。

飯塚先生が「下田歌子先生は、すごいんですよ。」と繰り返しおっしゃっていたことに納得いたしました。そして、「母親となる女性は、賢くなければいけません。」という飯塚先生の言葉がいつまでも心に残った講演会でした。

(協力・東 由美 / 実践桜会千葉支部)