支援活動詳細

実践桜会国際交流基金事業報告

   平成 17 年 4 月の桜会ホームページ等で一般公開をし、11 名の選考委員による
  2 度の選考会( 5 月 31 日第 1 次書類審査/ 6 月 11 日第 2 次面接試験)を経て、
  6 月 18 日に平成 17 年度の給付生 5 名が決定、奨学金の給付が行われました。
  今回は 5 名の給付生のなかから、中国からお見えのR・Sさんから寄せられたレポート
  をご紹介します。
 
 
 平成 17 年度給付生の声
    「外国で学びたい理由と将来の計画」                    

  中国の大学では親からの仕送りをもらい、大学の食堂のご飯を食べ、大学の寮に住ん
  で、授業では、先生の講義を聞いてメモして、またそれを暗記して試験を受けたりする、
 「ある物をそのまま食べる」という生活をしていた。自分の力で「作ろう」ということをあま
 り考えたことがない。最初は大学院を本国で卒業しようと思ったが、このままではいくら
 知識をたくさん勉強しても社会に出たら自立できないことに気づき、留学を決めた。(日本
 に来たのは私が大学で日本語を専攻したためである)。

  日本に来たばかりの時は知り合いの人もいないし、無人島に来たような感じで、前途
 が見えなかった。しかし自分で決めた道だから絶対に退いてはいけないと思い、涙を流
 しながらも、ひとつひとつ頑張って解決してきた。今は世界のどこへ行っても生きていけ
 る自信がある。外国に来て良かったと思う。

  将来の計画としては、国に帰って大学の留学生課の先生になるか、国際学校(中国に
 いる外国人の子供達が通っている学校)、例えば大連の「陽光学校」のような学校で、
 中国にいる外国人に対する教育に携わりたいと思っている。なぜなら、現在中国では外
 国企業が著しく増加しているとともに、外国人労働者も増えている。よって外国人児童生
 徒に対する教育問題が課題になりつつある。私が大学院で研究する内容が、外国人児
 童生徒に対する母語教育と異文化理解教育なので、卒業までいろんな先行研究をまと
 め、吸収し、さらに新たな仮説をたて、それについて研究していこうと思う。
 そして国に帰って、大学院での研究を活かして、中国の異文化理解教育に捧げたいと
 思う。

   
       

  母校教育援助事業報告

   母校の教育活動に対する支援事業のひとつとして、桜会では「大学・短期大学常磐祭」
に協賛。常磐祭当日はさまざまなイベントや催し物のなかから、「桜会賞」を下記の2団体
に贈呈しました。
   大学・短期大学「常磐祭」桜会賞 
        研究部門:短大食物栄養学科
        芸術部門:草月流生け花研究会

 また来る 3 月の卒業式には、私たちのもっとも新しい仲間となる卒業生全員に、卒業記
念品として〈6ポケットクリアファイル〉を、4月の入学生全員には、入学記念品として小冊
子〈下田歌子小伝〉を贈る予定です。

  社会活動助成事業

   この事業は、一般市民の参加者を視野に入れた支部や科会等の諸活動(講習会・講演
会・セミナーなど)に対して、年間1〜 5 万円の助成金を給付するものです。
平成 17 年度分の応募は 9 月 28 日で締切られ、選考の結果、下記の団体に決定、平成 18 年 1 月に助成金が振り込まれました。