埼玉支部

平成21年度 埼玉支部総会並びに講演会報告
1 総会

 平成21年度(第13回)埼玉支部総会・講演会が6月28日(土)埼玉会館にて、実践桜会 鍜島康子理事長、湯浅茂雄学長、海野政司総合企画室次長、上 原信幸入試センター次長をお迎えし開催されました。

ご来賓の方から、平成22年度に2系統からの修士課程を開 設及び平成26年度に渋谷校舎へ大学の一部(文系)移転予定など、本大学の将来構想について有意義なお話をいただきました。

2 講演会
「江戸っ子に学ぶ食と生活の知恵」 
     ~江戸っ子のファース トフーズ、現在のスローフーズ~
実践女子大学生活科学部食生活科学 科
主任教授 大久保洋子先生 
 江戸時代の後半に庶民が考え出した屋台での「てんぷら」や「にぎりずし」は、下級社会の食生活で今でいうファーストフーズでした。このファーストフーズ が江戸時代に普及した背景を詳細に講演されました。特に、江戸時代の階級差による食生活や水路などの地形的な関係による流通経路の発達などが、現在の食生 活に大きく影響を及ぼしていることに気づかされました。
早いという点に焦点を合わせた改革の先は、環境破壊という落とし穴が待ち受けており、速度を落とさざるをえなくなりました。すなわち、スロー フード運動の台頭で、急ぎすぎることに対する警告を教えてくれました。地球が平和で豊かさを持続することを考えるにふさわしい講演会になりました。
主な著書
「江戸時代のファーストフーズ」
講談社

下田歌子先生の教育理念に基づくキャッチフレーズである『品格高雅にして自立自営しうる女性の育成』にふさわしい総会・講演会であった。