科会だより

 
 
実践技芸科会 ハーダンガー刺繍作品展

 本科会主催のハーダンガー刺繍教室では、実践女子学園卒でハーダンガー刺繍の第一人者でいらした故 原京子 (はら・きょうこ) 先生を講師にお招きしておりました。現在、原先生の後任に佐久節子先生 (専被卒) をお迎えし、制作に取り組んでおります。

[資料画像 - 原京子著『華麗なハーダンガー刺繍』(1996年2月 文化出版局刊 / ISBN 4579106776)] ハーダンガー刺繍は、「16世紀のイタリアで発達したドロンワークがノルウェーに伝わり、フィヨルドの上流の山岳地帯にあるハルダンゲル地方の住民たちによってはぐくまれてきた技法」とのことです。基本は、縦・横糸が均一の平織りの布の織り糸を数えて刺すステッチ織り糸のカットです。このテクニックの繰り返しと、さまざまなステッチの組み合わせで幾何学模様をつくっていきます (原京子著『華麗なハーダンガー刺繍』(文化出版局刊) から一部抜粋)。ランチョンマットやクッション、テーブルクロス、ベットカバーなどの身近なものから、住環境を美しく彩る装飾品まで、幅広く愛用されています。

おことわり
  ハーダンガー刺繍は非常に繊細な工芸です。細部までつくり込まれた素材の織り成す微妙な陰影によって、作品全体の質感やデザインがうまれます。このウェブ・サイトに掲載されている写真画像では、作品の本来の美しさは表現しきれません。ご興味をお持ちの方は、ぜひ作品に実際に触れてみてください。

(広報部/実践桜会)