千葉支部

  学生時代に戻って
昭18専家政 古谷秀子
  平成19年5月10日柏市の千葉県民プラザで桜会千葉支部のミニ同 窓会が開かれ、
「皆で楽しむ和菓子作り、じょうよう饅頭とお茶会」が 催されました。
  当初私は欠席の予定でしたが柏の芝田さんから「お迎えに参りますか ら是非出席してください」とのお電話を頂きましたので出席することに なり、当日はお忙しいのに東さんと芝田さんのお迎えを頂き、恐縮しな がら出席をいたしました。初めて県民プラザに参りましたがあまりの立 派な建物にまず驚きました。
  素敵な調理室にはもうこの企画をしてくださった、山下さん、八木さ ん、大平さんのお三人さんが準備をして待っていてくださり、18人の 出席者がいらっしゃいました。先輩も後輩もなく皆夢中になって粉をこ ねたり餡を包んだり先生の指導をうけながら楽しくおいしいお饅頭をつ くることができ、久しぶりに若返ったような気分をあじわうことができ ました。
  その折、支部長さんから「箱根もご一緒に行きませんか」とお誘いを 頂き、またまた学生気分に戻って、その場で申し込んでしまいました。 千葉支部の皆さんがとても仲良くやさしくして下さるので甘えすぎはし ないかと心配しながら、まず、竹内さんをお誘いした所快く参加を希望 してくださったので芝田さんに連絡をして一人でも参加の方が多いと賑 やかな旅ができるのではないかと思いました。6月28日の当日、竹内 さんのお嬢さんが二人を柏まで送ってくださいましたので案外駅に早く 着き、皆さんがみえるのをまちました。柏からは後輩の方たちが私たち の荷物を持ってくださり手を引いたり支えたりして頂いてとても嬉しく 思いました。
  新宿駅西口バス乗り場集合三十二名の参加で小田急箱根高速バスで箱 根直行でした。全席指定で2時間半ほどで箱根に到着、実践の実習所は 停留所からの1分の素敵な場所でした。各自部屋割りの場所に落ち着き 荷物を置いた後集合、皆さんご一緒にポーラ美術館を見学に行くことに なりました。私と竹内さんと杉原さんはお車でいらしていた相澤さんの お車で送っていただきとても助かりました。
  一人では中々見られない美術館などの見学をさせていただき久し振り に大感激でした。見学後実習所に戻り各部屋のお友達と、お話をした り、温泉に入ったりしてたのしいときをすごしました。
  夕食時には皆さん揃って仲良くおいしく頂きました。
その後各自自己紹介をしたり、近況報告をしたり、皆さんが卒業後の活 動を話したり、実践卒業の方の立派な生き様をはっきりと感じさせられ ました。 時間のたつのも忘れてお話は尽きませんでした。その時は、 本当に学生時代に戻ったように皆さんのお話に感動いたしました。
  次の日の予定は、富士屋ホテルメインダイニング「ザ・フジヤ」でラ ンチを頂く事になっておりましたが、時間がありましたので、私たちは 相澤さんのご案内で、ラリック美術館を見学いたしました。林に囲まれ た素敵な美術館で、ちょうど開かれていた「しあわせの髪飾り」を見学 する事が出来ました。
箱根ガラスの森では「水とクリスタルガラスの庭園」が開かれておりま したが、そこは時間がなく、表の飾りだけで素通りをしました。残念で した。
  予定の時間にホテルに戻り、花澤さんのご紹介でホテルの館内をご案 内していただきました。その昔、私が実践在学中に一度皆さんと見学に 参りましたがその時を思い出してとても懐かしく思いました。ランチの メニュウにも「実践女子大学」の名を入れてくださり気配りのこまやか さに感心致しました。ご馳走もとても彩りもお味もよく、私のいつも食 べているものの塩分よりずっと少なくてもこんなにおいしく食べられる 事を痛感いたしました。たまたまお隣になられた根本さんとは偶然にも 在学時代の御寮舎が同じで寮監の伊豆野先生も同じだったとのことでお 話が弾みました。こんどお会いしたら又楽しいお話が出来そうです。別 れの時間がきても中々別れがたい気持でしたが、私たちは又、相澤さん のお車で野田まで送っていただく事になり皆さんとお別れいたしました。
  相澤さんには竹内さんともども野田の自宅のまえまでおくっていただ き色々お世話になりました。このたびの旅行で一番うれしかった事は私 は職業柄いつもお寺の巡拝で檀家の皆さんをお連れして責任が重い旅行 ばかりでしたが今回は後輩の皆さんが親切にお世話をしてくださりお誘 いいただいたお陰で心から愉しい旅が出来ました。お世話を頂いた方方 に心から有難く感謝しております。今から又次回のお誘いを待ちながら 心を弾ませております。

  「学生時代に戻ろう! 箱根旅行」に参加して       
昭49短大英文  田中ゆり子
  久しぶりに乗ったラッシュ時の電車、ドキドキしながら新宿駅のバス 乗り場へ向かいました。電車の中でまだ迷っている自分がいました。
  主人の転勤先から戻って間もなく、「ミルフィーユ」に箱根旅行の記 事を見つけたとき、新緑の箱根は素敵だろうなあと思いつつ、申し込み を迷っていました。
  家を新築した途端に始まった約十年間の転勤生活。特に後半の五年間 は、主人の引越しの日に、私が急病で救急車で運ばれて始まった東京紀 尾井町住まい。
  次の転勤先は、遥か長崎。家に荷物が戻ってから二週間後の引越し で、玄関先に前任地の荷物が山積みのままでした。旅行好きで、日本中 のほとんどの県に行ったことがあるのに、何故か九州では長崎だけ行っ たことがなかったので、これも何かの縁かと思いました。主人が長崎に 行ってから、また私が入院することになり、学校を出てから数年間を除 きずっと仕事を続けてきましたが、通い妻をやめて専業主婦になること になりました。そして二十五年ぶりの二人生活の始まりでした。転勤先 に奥様会があり、知り合いのいない土地で不安でしたが、その方々によ くして頂き、長崎での充実した毎日を送っていましたが、予定より早い 異動が決まり千葉に戻りました。子供たちもいない家で、本当に主人と 二人きりになったんだと思った途端、気が抜けたようになってしまい、 何もする気のしない毎日を送っていました。そんな時、この旅行の記事 に出会い、主人が「行って来たら」と言ってくれたので、思い切って申 し込みました。
  バス乗り場で不安な気持ちで待っていると、優しく声をかけてくださ る方があり、また車中では、初めてお会いする先輩に楽しくお話をして 頂き、徐々に不安が消えていきました。いつの間にか箱根に着き、ポー ラ美術館では、素敵な作品をゆっくり見ることが出来ました。寮の夕食 をいただきながら、先輩方のいろいろなお話に耳を傾けるうちに、うじ うじしていた自分がとても小さく思えてきて。気持ちのよい温泉に何度 も入り,富士屋ホテルの美味なランチ、アジサイを見ながらの散策、 あっという間の二日間でした。
  この旅行での新しい出会いが、私に元気を与えてくれ、中断していた 習い事、前からやってみたいと思っていたことなどを、少しづつ始めて みようと思える様になりま
した。主人にも、「好きにしていいんだよ」と言ってもらい、周りの 人々に感謝しつつ、充実した日を送れるようにしていきたいと思いま す。そして、また皆様にお会いして、いろいろなお話を伺えたらと思っ ております。未熟な後輩をよろしくお願いいたします。
  幹事様、本当にご苦労様でした。 
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