千葉支部

中国留学生との 「国立歴史民俗博物館」交流会のご報告

千葉支部社会活動「 中国留学生との国立歴史民俗博物館交流会」を8月12日に行いました。参加者22人で、年齢幅50歳と言う、これぞ、正に同窓会!

ガイダンスルームで係りの職員から歴博館内の説明を受けたり、自己紹介をしたり、お弁当を食べたり、そして広い館内を見学しました。夏の暑さと、歴博の広さに少し 疲れましたが、とても和やかな雰囲気の中で、自然にいくつかの輪が出来、楽しい交流が出来ましたので、とても充実した一日だったと思います。

千葉支部と留学生の参加者から、感想文が届きましたので御覧下さい。

資料画像 - 2005年度千葉支部 - 中国留学生との国立歴史民俗博物館交流会

● 国立歴史民俗博物館の見学感想

張 帆

八月十二日に、私たち中国留学生は、実践女子大学桜会の方々に招待られていただいて、千葉県の佐倉市に位置している国立歴史民俗博物館を見学に行った。桜会の方々はわざわざ出迎えにきても、ご馳走しても、とても親切にしてくださって、誠に感謝します!

私たちは日本語科の学生として、日本の歴史や民俗文化にたいへん興味を持っている。佐倉市は私たちが住んでいる日野市から遠いし、朝出かけた時小雨も降っていたけど、私たちにたいしたことではない。二時間ぐらいかかっていたら、国立歴史民俗博物館に着いた。桜会の方々と話したり、一緒に食事したりしてから、館内見学は始まった。

博物館の外で見ると、内部はそんなに広いのは分からなかった、設備の整ったりっぱなところも驚かせた。外国人の観光客のために外国語のガイドレシーバーの貸し出しができるので、まだ日本語を勉強している私たちにも館内の説明がよく分かるようになった。館内は何館の展覧室が分けられて、日本の違う時代の様子を展示られている。展示られている模型や説明図などを見ていて、まるで当時の日本が本物のように私たちの前に立っている。日本語の教科書で見えないものを感じして、いい勉強になった。

日本の国立歴史民俗博物館に来て本当によかったと思う。もっと日本のことの勉強、両国の文化交流に力を入れて頑張りたいと思う。


● 感想文

李亜男

八月十二日に留学生の皆さんと一緒に千葉の国立歴史民俗博物館を見学しました。楽しかった一日だけではなくて、日本の歴史を深く理解できるようになっていました。

国立歴史民族博物館は五つの展示室からなっています。時代の順序によって、それぞれの展示室は違う時代の展示品を展示しています。旧石器時代から昭和初めまで、日本のすべての歴史を集めていて、私たちの日本の歴史を勉強することにとって、本当にいいチャンスでした。

そして、くらしの植物苑も見学しました。苑内を散策しながら、日本の生活文化を支えた植物や園芸文化に触れることができます。

一日の見学は本当にすばらしかった機会ではなくて、実践桜会千葉支部の皆様と一緒に交流したことも得難かったです。いろいろお世話になって、本当にありがとうございました。

今後は日本に好奇心を消えないように日本の民俗とか、日本の文化とか、いろいろな分野を深く知るようにたくさんの事を獲得するように、一生懸命勉強したいと思います。


● 千葉支部の事業にはじめて参加して

江川美千子 (昭42年短国卒)

9月12日佐倉の国立歴史民俗博物館を中国からの留学生の方々と千葉支部の会員の方々と一緒に見学致しました。

2年ぐらい前より千葉支部設立のお知らせをいただき、立ち上げのご苦労を思いながら、何も出来ずまた仕事をしていましたので行事にも出席できませんでした。今年5月に退職しうれしさ半分と、これからどのように過ごそうかしらとふわふわと考えていた時に、千葉支部長の出家さんよりご案内のお電話をいただき喜んで出席させていただきました。

若い中国からの留学生の方々と接しているうちに、12才から受けた実践の教育の骨子の1つを自然に思い出させてくれました。実践では私たちは中国という国は親しい国であり、友人のような感覚でした。それはやはり長い伝統のなかで培われ、脈々と今日まで受継がれている事に驚きをおぼえました。

具体的なことを思い出すと、その1つに、中学1年生からの「漢文」の授業でないでしょうか。当時区立の中学校では、独立した「漢文」の授業のコマ数は忘れましたが、みっちり勉強させられたように思います。先生方もお人柄も学問も大変すばらしい先生方で、楽しく学んだ記憶がよみがえります。もう1つに「書道」も厳しく教えられました。そのような実践独特の教育の1つは、家庭に入り主婦として役に立ち女性として心に彩りを添えてくれ、人間として思考する「よすが」となりました。

留学生の方々と館内の特別室で昼食 (弁当) を取りました。冷たいお茶や場所の予約やらで支部長さんはじめ役員の方々は大変だった事と思います。留学生の方々は、積極的に私たちに近寄って来てくださり、自分の出身地の事、自分がどこの民族かという事、お母様も日本に留学された事、もちろん一人っ子である事、女性にとって共働きの厳しい事、卒業論文のテーマの事等々を上手な日本語で話してくださり、その横顔から日本の大学生とはちがう溌剌さとパワーを感じました。親しみと心よりのエールを贈りました。

はじめての出席でしたのに、こんな充実した事業に参加させていただき「母校健全なり」と大いに感激致しました。これからはもう少しお手伝いをしなければと思っています。また今回はじめて同窓会的なものに参加させていただき、卒後38年が経っておりますのに、皆様とお会いし母校を同じくするという事が、こんなにも旧知の仲のように身近に感じられる事が不思議でした。千葉支部の皆様との親睦を通し、母校の思い出を反すうし、その近況を認識し、発展を願いたく思います。


● 中国留学生交流会に参加して

西村和恵 (昭59大英卒)

八月十二日に佐倉の歴史民俗博物館を見学しながら中国留学生と交流をはかる機会を得ました。千葉支部発足以来、私は子育てに追われる毎日でなかなか行事に参加することが出来ませんでした。

歴博は自宅から15分余りの近さでもあり思い切って出席させて頂きました。こちらに7年前に引っ越した時から歴博は二度目の拝観です。広大な敷地に多数の展示品があり、一日では見学しきれるものではありません。私は前回見学出来なかったブロックのみを見ることにしました。一足遅れで展示フロアに入った私は皆さんとは別行動になりましたが、楽しい時間を過ごしました。留学生の方達と多くを語れなかったことが残念でした。

中国については世界史で素通りする早さで学びました。現代最も近代化が進み、注目するべき隣国です。同じモンゴル人種の血を引く人間として相互理解をし、子供達の未来のために仲良くすべきです。草の根的なミニ交流から大きな流れが始まると信じています。私は、留学生の方たちと接して、とても清楚で礼儀正しく清らかですがすがすがしい印象を受けました。一人でも多くの留学生が日本で得た良い事柄を母国に持ち帰って今後の勉学に、将来の仕事に役立てて頂けたら嬉しく思います。

いろいろな機会がある度にできるだけ参加して、日頃眠っている好奇心や向上心を呼び覚ましたいと思います。今回、お手配頂きました先輩、役員の方々有り難うございました。初めてお会いしましたのに親しみがわき親戚のお姉さま方とお会いしてお話しているような錯覚さえ感じました。同窓生とは本当に素敵ですね。これからも宜しくご指導お願いいたします。

(東 由美 / 実践桜会千葉支部)